榊流青麻神楽(さかきりゅうあおそかぐら)

仙台市無形民俗文化財指定 


 江戸時代の文化四年(西暦1807年)に、京都神祇伯白川家より習い伝えられた。主に日本神話を題材に14の演目がありますが、一部欠落しているものもある。かっては湯立神事もあったという。各演目ごとに、ゆったりしたらんじょう(濫觴・乱序)と、リズミカルなまい(舞)、の二節の所作から成っている。お囃子(伴奏)は、太鼓・大拍子・神楽笛で奏でられ、発声や唄いはない。

  内容は、清純な乙女による御子舞で舞台を祓い清め、奉幣の舞で神様に捧げ物をした後、日本の国生み、神様の事蹟や恵み、厄災悪疫退散、五穀豊穣、大漁満足、などの演目が演じられる。今は、演じ手のそろい具合によって、ランダムに演じられる事が多くなっている。

 かっては、利府町入菅谷地区の人たちが伝えてきた。戦後昭和50年前後に、後継者難で継承の危機にあったが、昭和の末に岩切青年団の有志が習い伝えて、廃絶の危機を脱した。平成3年、仙台市無形民俗文化財指定時に、榊流青麻神楽保存会が結成され現在に至っている。

 神社での奉納公演は、5月1日・5月3日・11月23日






諏訪舞(すわまい)

肥川上舞(ひのかわかみのまい)

御子舞(みこまい)